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固有運動 コユウウンドウ

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デジタル大辞泉の解説

こゆう‐うんどう〔コイウ‐〕【固有運動】

恒星自身の空間運動による位置変化。ふつう天球上を1年間に動いた角度で表し、単位は秒を用いる。最大はバーナード星の10.3秒であるが、1秒を超す星はまれ。

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百科事典マイペディアの解説

固有運動【こゆううんどう】

恒星の天球上の位置の変化。ふつう1年間の角度を秒で表す。1718年E.ハリーが古代の観測を検討し発見。恒星の距離がわかれば固有運動から視線方向に直角な速度成分が計算され,視線速度と合わせて恒星の太陽系に対する運動が決定される。

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世界大百科事典 第2版の解説

こゆううんどう【固有運動 proper motion】

天球上における恒星の位置の単位時間当りの変化量をいう。通常1年間,あるいは100年間当りの位置変化量を角度秒で表現する。恒星までの距離と固有運動がわかれば,その恒星の天球に射影された速度がわかる。これと恒星の視線速度とを組み合わせてその恒星の空間速度ベクトルを得る。バーナード星(約10″/年)を除けば,一般に恒星の固有運動は微量で0.″005/年程度である。1718年ハリーがアルデバランアークトゥルスシリウスの3星の固有運動を発見するまでは,恒星は相互位置を変えないと考えられていた。

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大辞林 第三版の解説

こゆううんどう【固有運動】

恒星の天球上での位置の変化のうち、地球の運動に起因する歳差・光行差・視差などを除いた、恒星自体の空間運動による位置変化。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

固有運動
こゆううんどう

恒星は天球上でまったく位置を変えないと思われているが、実は非常にわずかであるが位置(すなわち恒星を見る方向)が変わっていくように見える。この変化のなかには、年周視差および年周光行差による1年周期の変化も含まれるが、それを除いた恒星自体の空間運動による位置変化を恒星の固有運動とよぶ。これをより厳密にいえば、恒星の天球座標(たとえば赤経・赤緯)の年変化から、歳差・章動など座標系の変動による座標値の変化、および年周視差や年周光行差など地球の運動に起因する変化を差し引いた残りで、恒星自体の運動に起因すると思われる位置変化をさす。すなわち固有運動は、地球(厳密には太陽)に対する恒星の空間運動のうちの接線部分(視線方向に直角な方向の運動成分)による恒星の方向の変化(位置の移動)である。太陽(地球)に対する恒星の運動速度は毎秒10~数十キロメートルと速いが、恒星がきわめて遠くにあるため、固有運動は一般に年間数秒角(秒は円周=360度の129万6000分の1の角度を表す単位)以下ときわめて小さい。恒星の実際の接線運動速度は、固有運動の大小だけでは決められず、固有運動にその距離を乗じて初めて求められる。
 固有運動を初めて発見したのはイギリスのハリーで、1718年のことである。彼は、シリウス、プロキオン、アークトゥルスの三つの星のその当時の位置が、ギリシア時代に観測された位置よりずれていることから恒星の固有運動をみいだしたのであった。
 なお、恒星の固有運動は、天文学上きわめて重要な情報を与える。たとえば、星団の距離・運動・構造や進化、さらにわが銀河系の回転や、その構造・規模、ひいてはその進化などの解明に、不可欠な資料となるものである。[大脇直明]
『池内了・木下宙・新美幸夫・西村史朗編『くもった日の天文学――天文情報相談室』(1988・丸善) ▽堀源一郎・小林悦子・木村直人指導・著『星・星座』新訂版(1998・学習研究社)』

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世界大百科事典内の固有運動の言及

【恒星】より

…このことは恒星が扁平な銀河円盤をなして空間分布している事実の現れである。
[年周視差と固有運動]
 星の位置の測定は明るさと色の測光,スペクトル分光とともにもっとも基本的な天文測定である。無限遠にあると考えてもよいほど遠い恒星を基準とすれば,観測される恒星位置の変動は年周視差と固有運動によるものとである。…

※「固有運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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