G-ロック(読み)ジーロック(その他表記)G-LOC; g-induced loss of consciousness

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「G-ロック」の意味・わかりやすい解説

G-ロック
ジーロック
G-LOC; g-induced loss of consciousness

航空機操縦士が大きな遠心加速度を受け,血液が脳から下半身に集中し,脳内血液の不足する状態が長く続いて意識を失う現象。航空機の急激な運動 (急旋回等) により起こる。以前は意識を失う前に,目の前が暗くなるなどのなんらかの前兆があったが,機動性が向上した近代的な戦闘機では,大きな加速度が加わる旋回中にこのような前兆なしに突然意識を失う,新しいG-ロック現象が生ずるようになった。G-ロックに陥った場合,加速度の持続時間にもよるが,十数秒間の意識喪失と,その後に続く数分間のぼんやりした状態があるといわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む