大学事典 「GRE」の解説
GRE
ジーアールイー
アメリカ合衆国,カナダの大学院入学に必要となる標準テストで,現在では多くの国で大学院入学や奨学金・フェローシップ授与の指標の一つとして広く活用されている。1949年,ETS(Educational Testing Service)によって開発・開始された。一般試験(General Test)と専門分野別試験(Subject Test)がある。後者は生化学および細胞・分子生物学,生物学,化学,英文学,数学,物理学,心理学の7分野がある。これら特定分野のスコア提出を要求するかどうかは,研究科や専攻によって異なる。一般試験は英語での論理的・分析的言語能力,数量的論理能力・問題解決能力,分析的・批判的論述能力という3部門からなる。どの部門のスコアをどれだけ重視するかは研究科や専攻,プログラムにより異なる。GREスコアは,学士課程GPA,推薦書,研究計画書など多くの指標の中の一つとして用いられることが多い。近年では多くのビジネス・スクールでも標準テストのスコア提出に際し,GMATかGREを選択できるようになっている。
著者: 福留東土
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報