20世紀西洋人名事典 「J.クチンスキー」の解説
J. クチンスキー
Jürgen Kuczynski
1904.9.17 -
ドイツの経済学,統計学者。
エルバーフェルト生まれ。
父は統計学者のルネ・クチンスキー。妻も経済学者のマルゲリーテ・クチンスキー。1930年代はドイツ労働総同盟で統計学者として活躍し、マルクス主義者として非合法の組合活動を行う。’36年イギリスへ亡命し、’46年帰国し、フンボルト大学の経済史教授を経て、同大学経済史研究所長、科学アカデミー経済史研究所長を歴任する。社会科学、人文科学の分野の代表作を多く残しているが、わが国では労働者状態史の研究者、窮乏化法則の実証家として有名。その代表作として「資本主義下の労働者の状態の歴史」等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報