20世紀西洋人名事典 「J.ロイブ」の解説
J. ロイブ
Jacques Loeb
1859 - 1924
米国の実験生物学者。
元・カリフォルニア大学バークリー校教授。
ドイツ生まれ。
ベルリン大学哲学科に入学後、シュトラスブルク大学に移り大脳生理学を学ぶ。1886年ビュルツブルク大学助手を経て、1891年ブリン・マー・カレッジ助教授、1892年シカゴ大学、1902〜10年カリフォルニア大学バークリー校教授などを務める。さらに、’10〜24年ロックフェラー研究所員となる。ウニにより生化学的変化の研究を行い、それをもとに生命現象に対する徹底的な物理・化学的説明を試みた。また、生物電気やタンパク質の物理化学的諸性質の解明にも努める。主著は「脳の比較生理学と比較心理学」(1900年)、「生命の機械観」(’12年)、「生命と死」(’16年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報