KT転移(読み)ケーティーテンイ

デジタル大辞泉 「KT転移」の意味・読み・例文・類語

ケーティー‐てんい【KT転移】

Kosterlitz-Thouless transition》二次元とみなせる系で、ある特別な条件において生じる相転移。低温相における量子渦の状態を記述するとき、自発的対称性の破れを伴わない相転移が存在することが理論的に示された。1971年に旧ソ連のV=ベレジンスキーが発表。1973年にも米国のD=サウレス、M=コステリッツ独立に同理論を提唱。のちにトポロジカル相転移とよばれ、ヘリウム4の超流動において、実験的にその存在が確かめられた。コステリッツサウレス転移ベレジンスキーコステリッツサウレス転移BKT転移

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 対称性

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む