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自発的対称性の破れ じはつてきたいしょうせいのやぶれspontaneous symmetry breakdown

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自発的対称性の破れ
じはつてきたいしょうせいのやぶれ
spontaneous symmetry breakdown

系のハミルトニアンがもつ対称性基底状態がもたないとき,対称性が自発的に破れているという。たとえば,ポテンシャルエネルギーがあるパラメータ(→媒介変数)についてメキシカンハットのような回転対称性をもつの基底状態は,ひさしの内側の円周上の各点で実現するが,どれか 1点を選んでも基底状態で,その点は回転によって他の点に移るので回転対称性を破っている。磁性体超伝導などの相転移現象は,温度などのパラメータの変化に伴う自発的対称性の破れという概念で統一的に理解,記述される(→ランダウの相転移理論)。連続対称性が自発的に破れるときは,一般に同じエネルギーをもつ多くの基底状態が存在する。場の理論においては,これは質量(励起エネルギー)0の粒子の存在を意味する。この粒子をゴールドストーンボソン(南部=ゴールドストーンボソン),ゴールドストーンモード(南部=ゴールドストーンモード)と呼ぶ。

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デジタル大辞泉の解説

じはつてきたいしょうせい‐の‐やぶれ【自発的対称性の破れ】

素粒子物理学などで論じられる現象の一。自然は対称性をもつとされてきたが、それがおのずから破られる場合があることをいう。この現象により、ビッグバン後の宇宙の生成について、矛盾なく論証することができる。昭和36年(1961)にこれについての理論を発表した南部陽一郎が、平成20年(2008)ノーベル物理学賞を受賞。対称性の自発的破れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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