20世紀西洋人名事典 「L.フィーノ」の解説
L. フィーノ
Louis Finot
1864 - 1935
フランスの東洋学者。
元・極東学院院長,元・コレージュ・ド・フランス教授。
古文書学校卒業後エコール・プラティーク・デ・オート・ゼチュードで学位取得、1900年ハノイの極東学院初代院長に就任、この間コレージュ・ド・フランス教授、学士院会員等を兼任。インドシナ研究の制度的枠組みと学問的基礎を築き、さらに単なる植民地研究を学問レベルにまで引き上げ、多くの学者を育てる。とりわけ碑刻文学研究に先駆的な業績を残し、「極東学院紀要」に連載された「碑刻文学研究」論文はチャンパとカンボジアの歴史・文化に多くの新知見をもたらす。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報