N,N′-カルボニルジイミダゾール(読み)カルボニルジイミダゾール

化学辞典 第2版 の解説

N,N′-カルボニルジイミダゾール
カルボニルジイミダゾール
N,N′-carbonyldiimidazole

1,1′-carbonylbis-1H-imidazole.C7H6N4O(162.16).イミダゾールホスゲンとの反応により得られる.白色の吸湿性固体.融点115.5~116 ℃.カルボン酸と反応して生成するイミダゾリド(イミダゾールと二酸化炭素が副生)は,アルコールアミン,チオール,ヒドロペルオキシドなどと反応し,それぞれエステル,アミド,チオールエステル,ペルオキシエステルなどを与える.アミノ酸に適用すればペプチドを合成することができ,ペプチド化学ではきわめて重要な試薬となっている.[CAS 530-62-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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