日本大百科全書(ニッポニカ) 「イミダゾール」の意味・わかりやすい解説
イミダゾール
いみだぞーる
imidazole
環内に窒素原子二つを含む複素環式化合物の一つ。1,3-ジアゾールの別名をもつ。グリオキサールにホルムアルデヒドとアンモニアを反応させると生成する。
無色の結晶で強い塩基性を示す。水、エタノール(エチルアルコール)、エーテルによく溶けるほか、酸に溶けて塩を生成する。コバルト(Ⅱ)イオンと反応して青紫色の沈殿を生ずるので、コバルトの検出試薬となる。混酸(硝酸と硫酸の混合物)によりニトロ化すると4-ニトロイミダゾールを生成する。
[廣田 穰]
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