イミダゾール(読み)いみだぞーる(英語表記)imidazole

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イミダゾール」の意味・わかりやすい解説

イミダゾール
いみだぞーる
imidazole

環内に窒素原子二つを含む複素環式化合物の一つ。1,3-ジアゾールの別名をもつ。グリオキサールホルムアルデヒドアンモニアを反応させると生成する。

 無色結晶で強い塩基性を示す。水、エタノールエチルアルコール)、エーテルによく溶けるほか、酸に溶けて塩を生成する。コバルト(Ⅱ)イオンと反応して青紫色の沈殿を生ずるので、コバルトの検出試薬となる。混酸硝酸硫酸の混合物)によりニトロ化すると4-ニトロイミダゾールを生成する。

[廣田 穰]


イミダゾール(データノート)
いみだぞーるでーたのーと

イミダゾール

 分子式  C3H4N2
 分子量  68.08
 融点   90℃
 沸点   256℃
 比重   1.0303(測定温度100℃)
 解離定数 1.12×10-7

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イミダゾール」の意味・わかりやすい解説

イミダゾール
imidazole

1, 3-ジアゾールともいう。化学式 C3H4N2柱状晶,融点 90~91℃。イミダゾールの誘導体にはヒスチジン,ヒスタミンなどがある。

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