共同通信ニュース用語解説 「O111」の解説
O111
病原性大腸菌の一種で、そのうち毒素遺伝子を持つ腸管出血性大腸菌O111は少量でも食中毒の原因となる。数日の潜伏期間の後、毒素が体内で放出され、下痢や腹痛を引き起こす。最悪の場合は、腎機能障害などを伴う溶血性尿毒症症候群を引き起こし、死に至る。菌は75度で1分以上加熱すれば死滅する。「焼肉酒家えびす」での集団食中毒では、菌が体内で溶けやすいタイプで、菌が溶ける際に放出する毒素が体内に広がり、重症化につながった可能性が指摘されている。
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