P-糖タンパク質(読み)ピートウタンパクシツ

化学辞典 第2版 「P-糖タンパク質」の解説

P-糖タンパク質
ピートウタンパクシツ
P-glycoprotein

多剤耐性遺伝子産物ともいう.細胞内に蓄積した有害な代謝産物や,薬物などの異物ATPの助けを借りて細胞外に排出する輸送体.抗がん剤が効かなくなる多剤耐性の原因分子でもある.ニューロンの活動を守るために,脳の血管は異物を通しにくくなっているが,この血液-脳関門の実体もP-糖タンパク質と考えられている.語源はp = permeability.ATP-binding cassette(略称ABC)を有するABC transporter superfamilyの一員で,次のようにABCの何番とよぶ命名法が提唱されている.例:ABCB1(旧略号PGP or MDR1),ABCC1(MRP1),ABCG2(MXR or BCRP).

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む