ニューロン(読み)にゅーろん(英語表記)neurone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューロン」の意味・わかりやすい解説

ニューロン
neuron

神経系を構成する基本単位神経細胞あるいはノイロンともいう。形態的に分けると,細胞体樹状突起軸索突起からなっている。形は球形,三角形など多様細胞体の中には,一般の細胞と同じように 1個の核,遺伝物質ミトコンドリアがあるほか,特有のものとしてニッスル小体というニッスル染色で青紫色に染まる物質をもっている。機能上からニューロンを分類すると,求心性 (感覚) ニューロン,遠心性 (運動) ニューロン,介在性ニューロンに分かれる。その効果からは興奮性ニューロン,抑制性ニューロンに分けられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューロン」の意味・わかりやすい解説

ニューロン
にゅーろん
neurone
neuron

神経細胞のことで、細胞体と多数の樹状突起、および1本の軸索(突起)とからなる。ノイロンNeuron(ドイツ語)ともよび、神経元神経単位などとも訳される。ニューロンは神経系の形態的・機能的構成単位である。ヒトの神経系は、約1000億のニューロンによって構成されるといわれている。

[市岡正道]

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