R層(読み)アールそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「R層」の意味・わかりやすい解説

R層
アールそう

土壌層位の一つ。最下層にある花崗岩砂岩,また石灰岩のような固結した岩石の層をいう。土壌生成過程においては,この岩石層 (母岩) が風化,粗鬆化し土壌に対して無機素材を提供する (土壌生成の重要因子である) 土壌母材を形成していくが,一般的には残積土以外の場合がほとんどで,上方の土壌との関連のない岩石である。なお,R層はかつてD層といわれていた。

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世界大百科事典(旧版)内のR層の言及

【土壌】より

…(3)C層 土壌の母材になる層で,風化した微小な鉱物質からなり,土壌生成過程の影響をあまり受けていない部位をいう。(4)R層 C層の下にある固結した未風化岩石の部位をいう。
【土壌の3相】
 土壌は不均一な物質系で,固体,液体,気体の三つの相からできている。…

※「R層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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