日本大百科全書(ニッポニカ) 「STRIPS」の意味・わかりやすい解説
STRIPS
えすてぃーあーるあいぴーえす
1971年にリチャード・ファイクスRichard Fikes(1942― )とニルス・ニルソンNils Nilsson(1933― )が開発した、初期のプランニング(計画立案)システム。名称はStanford Research Institute Problem Solverの頭文字をとったものである。
1950年代の終わりにハーバート・サイモンHerbert Alexander Simon(1916―2001)とアレン・ニューウェルAllen Newell(1927―1992)が定式化したGPS(General Problem Solver)と同様の考え方に基づいてつくられている。
GPSは目的を達した状態と現状の差を計算し、それを減少させるオペレータを起動する(行動する)ことによって目的状態に近づくというものである。
これに対してSTRIPSでは以下の各要素が記述され、行動群が自動的に選択されることによって問題解決を目ざす。
初期状態
目標状態
行動群
事前条件(その行動を行う前に満足されていなければならない条件)
事後条件(その行動を行うことで満足される条件)
[中島秀之 2019年7月19日]