taspo(読み)たすぽ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「taspo」の意味・わかりやすい解説

taspo
たすぽ

未成年者の喫煙を防止する目的で導入された、たばこ自動販売機成人識別システム。2008年(平成20)3月から順次、全国のたばこ自動販売機は「成人識別たばこ自動販売機」へと変えられ、7月より開始された。このシステムが導入された販売機でたばこを購入するには、社団法人日本たばこ協会が発行する成人識別ICカード「taspo」が必要となる。taspoを入手するためには申込書のほか、運転免許証などの本人確認書類および顔写真が必要となる。

 ICカードを採用したのは、ICに記載された成人を証明する情報を読み取ることで厳格な成人識別が実現できること、偽造変造が困難なこと、カードのタッチ方式により反応速度、安定性が高いなどの理由による。なお、taspoにはプリペイド前払い)方式の電子マネーがついており、入金しておけば現金なしでもたばこの購入が可能である。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android