WTI(読み)ダブリュティーアイ(英語表記)West Texas Intermediate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「WTI」の意味・わかりやすい解説

WTI
ダブリュティーアイ
West Texas Intermediate

アメリカ合衆国テキサス州を中心に産出される,低硫黄で,ガソリンの製造に適した軽質な原油総称。ウェスト・テキサス・インターミディエイト。オクラホマ州クッシングの石油集積所で受け渡しされるほか,1983年には WTI先物がニューヨーク・マーカンタイル取引所に上場され,以降,WTI原油先物価格が世界の原油価格指標として使われてきた。近年では,WTI原油の生産量は日量約 40万バーレルと減少している。他方,WTI先物の取引量は日量約 1億バーレルと大きく,価格が急騰あるいは急落しやすいことが指摘された。このため,実際に取り引きされているのは軽質・低硫黄原油先物となっている。

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