最新 地学事典 「X線単色器」の解説
エックスせんたんしょくき
X線単色器
X-ray monochromater
X線を単色に近づけるための装置。X線モノクロメーターとも。X線管から発生するX線は波長の決まった特性X線以外に白色(連続)X線を含んでいる。特性X線にも波長の異なるKα1,Kα2,Kβ線などがあり,通常のKα線を用いる回折実験には,Kβ線や白色X線を弱めるためにX線管のターゲットの金属より1ないし2原子番号の小さい金属の薄板からなるフィルターを用いれば十分であるが,より厳密な実験のためには,単結晶(シリコン・石英・ゲルマニウムなど)やパイロリティック・グラファイトなどの特定のBragg面の回折によってKα線やKα1線を取り出して用いる。放射光(SOR)からのX線は白色X線なので,回折結晶により単色化して用いられる。
執筆者:溝田 忠人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

