最新 地学事典 「X線散漫散乱」の解説
エックスせんさんまんさんらん
X線散漫散乱
diffuse scattering of X-ray
格子不整が存在する結晶による回折X線は,ブラッグ反射による鋭い回折斑点のほかに,散漫な回折X線を伴う。散漫散乱の現れ方は格子不整の性質により異なる。積層不整による場合は,層に垂直な方向にのびた線上の散漫散乱を与え,二次元的な格子不整による場合は,格子の規則性が保たれている方向に垂直な板状の散漫散乱を与える。熱振動による格子の乱れによる場合は,一般にブラッグ反射の位置に極大をもつ三次元的広がりのある散漫散乱を与える。温度散漫散乱とも。
執筆者:丸茂 文幸
参照項目:不整格子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

