ジャック・シラク(読み)じゃっく・しらく(英語表記)Jacques René Chirac

知恵蔵mini 「ジャック・シラク」の解説

ジャック・シラク

フランスの元大統領。1932年11月29日、パリ生まれ。パリ政治学院を卒業後、高級官僚養成校である国立行政学院を経て、59年にフランス会計検査院に入った。67年に国民議会(下院)議員に初当選。農業・農村開発大臣、内務大臣を経て、74年から76年まで首相を務めた。76年には、ド・ゴール主義を標榜する共和国連合を創設し、党首として自国兵器による核抑止戦略などを推し進めた。77年から95年までパリ市長。86年から88年に再び首相を務め、95年に大統領就任。南太平洋ムルロア環礁で核実験を強行した。2007年、政界を引退。パリ市長時代に職員の架空雇用事件に関わっていたとして、11年に執行猶予つき有罪判決を受ける。大相撲の愛好家で、仏教陰陽道にも詳しい知日派として知られた。19年9月26日、86歳で死去した。

(2019-10-3)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報