分解点(読み)ブンカイテン

化学辞典 第2版 「分解点」の解説

分解点
ブンカイテン
decomposition point

単一組成の物質を加熱したとき,ある一定温度あるいは温度領域で2種類以上の化合物熱分解をはじめる温度をいう.錯体配位子がはずれたり,溶媒和している溶媒分子が脱離したり,包接化合物のゲスト分子が抜け出るなど種々の例がある.しかし,測定方法,加熱速度などによってもかわるので,融点沸点のような厳密性のある物性定数ではない.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android