改訂新版 世界大百科事典 「卜占官」の意味・わかりやすい解説
卜占官 (ぼくせんかん)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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… 鳥の行動を観察して神意を占うことも世界各地に例を見,とくに重要なのは古代ローマの鳥占いである。これを行う卜占官は通常3人から成る高位の官職で,実施される国事の吉凶を鳥の飛び方や数により占うのを職務とした。エンニウスの《年代記》によれば,ロムルスとレムスのどちらをローマ最初の支配者とするかを決めるのにも,鳥占いが行われたという。…
…政務官の選出も神慮にかなって行わるべきものとされ,就任に際しても祭儀は不可欠であった。これらのことから,鳥の飛翔や動物の内臓によって吉凶を占う卜占官が必要とされた。これら卜占や犠牲の方式,祭司の衣服などにはエトルリア人の影響が大きい。…
※「卜占官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」