最新 地学事典 「正則溶液」の解説
せいそくようえき
正則溶液
regular solution
J.H.Hildebrand(1929)によって定義された溶液のモデル。混合のエントロピーは,溶液の中で各分子がランダムに混合する理想溶液の場合と同じ値をもつ,すなわち混合のエントロピー変化が0となるが,混合熱は理想溶液とは異なり0ではない溶液。ベンゼン-四塩化炭素系のように,極性が非常に弱く特別の分子間相互作用のない溶液は近似的に正則溶液とみなせる。高温で結晶したかんらん石・直方輝石はほぼ2成分正則溶液。
執筆者:松本 隆・大谷 栄治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

