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理想溶液 りそうようえき ideal solution

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

理想溶液
りそうようえき
ideal solution

ラウールの法則が全濃度にわたって厳密に成立する溶液。ラウール型溶液ともいう。溶媒と溶媒,溶質と溶質,溶媒と溶質間の分子間力がすべて均一な仮想的溶液である。混合に際して容積の変化も熱の出入りもない。

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デジタル大辞泉の解説

りそう‐ようえき〔リサウ‐〕【理想溶液】

溶液を構成するすべての溶媒分子・溶質分子間の相互作用が一様である仮想の溶液。実在の溶液では、溶質の濃度が低いほどこれに近い。

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栄養・生化学辞典の解説

理想溶液

 溶液を構成する各分子の大きさや形,ポテンシャルの深さが異ならない系.きわめて希薄な溶液は理想溶液の条件を満たす.

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世界大百科事典 第2版の解説

りそうようえき【理想溶液 ideal solution】

溶液中に存在する各成分i化学ポテンシャルμiが, μi=μioRT ln xiioは温度と圧力とが決まればiに固有な定数,Rは気体定数,Tは絶対温度,xiは成分iモル分率)の関係を満足する溶液を理想溶液という。各成分間の分子間力がすべて等しいような溶液は理想溶液の性質を示す。理想溶液の溶媒成分は〈ラウールの法則〉を厳密に満足する。A,Bの2成分があらゆる組成で混ざり合う場合には,どちらを溶媒とみなすかは便宜的なことで,両成分に対してラウールの法則を適用することができる。

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大辞林 第三版の解説

りそうようえき【理想溶液】

蒸気圧に関するラウールの法則、浸透圧に関するファントホフの法則など、溶液の熱力学的法則に完全に従う仮想的溶液。理想溶液では、各成分から溶液をつくる際に体積や内部エネルギーが変化しない。実在の溶液は、希薄になるほど、理想溶液に近づく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

理想溶液
りそうようえき
ideal solution

定温・定圧で成分を混合して溶液をつくるとき、熱の出入りがなく、体積も混合前と混合後で変化がないような溶液のことを理想溶液という。すなわち、溶媒分子相互間の凝集力、溶質分子相互間の凝集力、さらに溶媒分子と溶質分子の間の凝集力の3種にすべて差がなく同一であることを意味する。これは理想気体が分子間相互作用(凝集力)を一定、すなわちゼロとしたことに対応している。
 理想溶液においてはラウールの法則(希薄溶液の蒸気圧降下率は溶質のモル分率に等しく、溶媒・溶質の種類に無関係である、という法則)などが完全に満足される。クロロベンゼンC6H5ClとブロモベンゼンC6H5Brのように、もともと類似した化学構造をもつものの混合系は、広い濃度範囲(ほとんど全域)にわたって理想溶液としての性質を示すが、このような溶液を完全溶液Perfect solutionという。電解質溶液ならば溶質のモル分率にして100万分の1、非電解質溶液なら1000分の1よりも大となると、理想溶液からのずれが1%強となって無視できなくなる。これよりも希薄な溶液は理想溶液とみなしうる。[山崎 昶]

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世界大百科事典内の理想溶液の言及

【溶液】より


[溶液の熱力学的性質]
 非電解質溶液ではその成分の組合せによって異なった性質を示すが,ふつう次のような相互作用の立場から論じられる。(1)理想溶液ideal solution 混合した場合に,熱変化や体積の変化がない仮想的な溶液である。すべての溶液はその濃度が十分に希薄な場合に理想溶液に近い性質を示す。…

【溶液】より


[溶液の熱力学的性質]
 非電解質溶液ではその成分の組合せによって異なった性質を示すが,ふつう次のような相互作用の立場から論じられる。(1)理想溶液ideal solution 混合した場合に,熱変化や体積の変化がない仮想的な溶液である。すべての溶液はその濃度が十分に希薄な場合に理想溶液に近い性質を示す。…

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