素形材産業(読み)そけいざいさんぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「素形材産業」の意味・わかりやすい解説

素形材産業
そけいざいさんぎょう

金属などの素材に,鋳造塑性加工の方法により形状を付与し,組立産業に供給する産業。従業者数 15万 9000人,出荷額4兆円の一大産業である。そのうち最も出荷額が大きいのは金属プレス加工業で1兆円,次いで銑鉄鋳物業 8900億円となっている。素形材加工法は大別して鋳造,鍛造,プレス,粉末冶金 (やきん) の4つの方法があるが,粉末冶金は最も新しい技術であり,新素材の開発にあたっても多用される技術である。素形材の場合,最終財はほとんどなく中間投入財であるが,その需要構造は輸送機械工業に大きく依存している。

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