羽釜(読み)ハガマ

デジタル大辞泉 「羽釜」の意味・読み・例文・類語

は‐がま【羽釜/歯釜】

かまどにかけるために、まわりにつばをつけた飯炊き釜。
[類語]飯盒はんごう

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精選版 日本国語大辞典 「羽釜」の意味・読み・例文・類語

は‐がま【羽釜・歯釜】

  1. 〘 名詞 〙 中腹周囲につばのある飯たき釜。すなわち、ふつうに用いられる釜のこと。関西地方でいう。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「ちんからりに羽釜(ハガマ)ひとつのたのしみ」(出典浮世草子好色一代男(1682)四)

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食器・調理器具がわかる辞典 「羽釜」の解説

はがま【羽釜/歯釜】

底が丸く、胴の中ほどにぐるりとつばがついていて、かまどに設置する際、つばのところでかまどの縁にかかるようになっている炊飯用の釜。鉄製が多いがアルミニウム製などもある。ふたは吹き上がってもはずれないよう、厚く重い木製のものを用いることが多い。

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世界大百科事典(旧版)内の羽釜の言及

【釜】より

…このほか,湯屋用の大釜もあり,東大寺大湯屋には鎌倉時代に重源が作らせた鉄製大釜(口径232cm)がのこっている。【大角 幸枝】
[飯炊き釜]
 一般に飯炊き釜は中央部よりやや上に羽(鍔(つば)ともいう)がつき,羽釜(はがま)と呼ばれる。鍋より深く,口が狭く,竈に載せて用いる。…

※「羽釜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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