複合現実感(読み)ふくごうげんじつかん(その他表記)mixed reality

日本大百科全書(ニッポニカ) 「複合現実感」の意味・わかりやすい解説

複合現実感
ふくごうげんじつかん
mixed reality

人間が知覚した実在する世界に、コンピュータ処理で合成された各種情報を重ね合わせ、現実の世界を増幅させる技術のこと。英語の頭文字からMRともいう。また、コンピュータでつくりだした仮想空間バーチャルリアリティ空間)を実在する世界の知覚情報で補い、仮想空間を強調する技術(augmented virtuality)や、現実の世界に電子的な情報を付加する拡張現実感(augmented reality:AR)などの技術までを含み、人間が知覚した現実の認識をさまざまな電子的な情報で強化する技術の総称として使われている。

 複合現実感は、通常、ゴーグル型のヘッド・マウンテッド・ディスプレーhead mounted display(HMD)を用い、実際に目で見ている視野に、文字やコンピュータ・グラフィクスなどを重ねて映し出すことで知覚情報の複合的な増幅を行う。ディスプレー着用者が頭部を動かせば、視界の変化を瞬時に読み取り、実在する世界と電子的な情報が自然に融合するように位置合わせが行われる。具体的には手術時の患部の拡大映像表示装置、機器製作工程や設計シミュレーション軍隊での敵探索の赤外線暗視スコープ、ゲームアニメ広告などで使用される3D映像などに利用されている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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