風立つ(読み)カゼダツ

精選版 日本国語大辞典 「風立つ」の意味・読み・例文・類語

かぜ【風】 立(た)

  1. ( 「たつ」が下二段活用で ) 風を吹き立てる。
    1. [初出の実例]「山高みこずゑにあらき風たてて谷よりのぼる夕立の雲〈藤原実氏〉」(出典:玉葉和歌集(1312)夏・四一二)
  2. ( 「たつ」が五(四)段活用で ) 風が吹き出す。
    1. [初出の実例]「そのとき不意に、何処からともなく風が立った」(出典:風立ちぬ(1936‐38)〈堀辰雄〉序曲)

かぜ‐だ・つ【風立】

  1. 〘 自動詞 タ行四段活用 〙 ( 「だつ」は接尾語 ) 風が吹く。とかく風が吹く傾向にある。
    1. [初出の実例]「晴て風だつ日の土煙には」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む