アカノガンモドキ(英語表記)Cariama cristata; red-legged seriema

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカノガンモドキ」の意味・わかりやすい解説

アカノガンモドキ
Cariama cristata; red-legged seriema

ノガンモドキ目ノガンモドキ科全長 75~90cm。ブラジル南部,ボリビア東部からアルゼンチン北部まで分布し,木のまばらな草原にすむ。背面が暗灰褐色で,額に扇型の長い冠羽(→羽冠)がある。尾羽は先端近くに黒帯があり,末端が白い。胸は淡い灰褐色で,腹は白く,と脚は赤い。頸と脚は長く,外形ヘビクイワシに似ていて,生態もやや似ている。飛ぶことはできるが,おもに地上で生活し,走るのも速い。昆虫類,ヘビ類,小動物を食べるが,植物質もときどきとる。巣は地上か,樹上でも歩いて登れる低い位置につくる。なお,ノガンモドキ科 Cariamidae南アメリカ固有種で,2種よりなり,もう 1種のハイイロノガンモドキ Chunga burmeisteri はボリビアからパラグアイ,アルゼンチン北部に分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android