アボメイの王宮群(読み)アボメイのおうきゅうぐん

世界遺産詳解 「アボメイの王宮群」の解説

アボメイのおうきゅうぐん【アボメイの王宮群】

1985年に登録、2007年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)で、ベナン南部ズー県、首都ポルト・ノボの北西に位置する。17世紀初頭から約300年にわたり、アボメイ(ダホメ)王国奴隷貿易により繁栄した。現在は12の宮殿遺跡が点在し、現存する2つの王宮(ゲゾー王と息子のグレレ王の王宮)は1944年以降は歴史博物館として、ゲゾー王時代のタペストリーなどを展示している。これらが、人類の歴史上、重要な時代を例証するものであることから世界遺産に登録された。1984年の竜巻によって大きな損害を受け、1985年に危機遺産リストに登録されたが、世界遺産基金の支援などを受けて、2007年に危機遺産リストから解除された。◇英名はRoyal Palaces of Abomey

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android