ウバユリ(姥百合)(読み)ウバユリ(英語表記)Cardiocrinum cordatum(Lilium cordatum)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウバユリ(姥百合)」の意味・わかりやすい解説

ウバユリ(姥百合)
ウバユリ
Cardiocrinum cordatum(Lilium cordatum)

ユリ科の大型多年草で,本州四国,九州の山地林床に生じる。茎は高さ 50~100cmとなり,濃緑色の三角状ハート形の葉を互生する。葉は茎の下部に集ってつく傾向があって,長い柄をもち葉の長さは 15~20cmもあるが,茎の上部につく葉ははるかに小さい。夏に,茎の上部が花序となり,数個の花を横向きにつける。花は緑白色,6枚の花被片から成るらっぱ形で,長さ 10~20cmもある。花後に長さ 5cmほどのずんぐりした円柱状の果実をつける。なお,東北日本から北海道の林中に生じるものはさらに大型で,花も数多く咲き,オオウバユリ C. cordatum var. glehniとして変種に扱われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android