クンビ・サレー(英語表記)Kumbi Saleh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クンビ・サレー」の意味・わかりやすい解説

クンビ・サレー
Kumbi Saleh

西アフリカマリの北部国境地方にある古代ガーナ王国首都の1つ。起源は明らかではないが,金の産出国として8世紀にはイスラム世界に知られていた。この国には,王城の地としての首都と商業学問の中心地としての首都があり,両者の間には約 10kmの距離があった。この都は後者であるが,王都はまだ発見されていない。金を背景に栄えたこの国は,11世紀後半,イスラム教一派の集団に征服され,一時,再び独立したが,13世紀初頭,スス族によって滅ぼされた。遺跡は破壊されており現存しない。

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