ショウノウ(樟脳)(読み)しょうのう

百科事典マイペディア 「ショウノウ(樟脳)」の意味・わかりやすい解説

ショウノウ(樟脳)【しょうのう】

二環性モノテルペンケトンの一つ。クスノキ中に含まれ,材片を水蒸気蒸留して得られる。現在では,おもにピネンよりの合成で得られている。特異香のある昇華性の無色透明板状晶。融点178℃,沸点209℃。セルロイド原料であったほか,医療(カンフルと呼ぶ),防虫剤香料などに使用されている。(図)
→関連項目クスノキ(樟)精油テルペン防臭剤

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