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カンフル カンフル〈オランダ〉kamfer

6件 の用語解説(カンフルの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

カンフル(〈オランダ〉kamfer)

樟脳(しょうのう)のこと。クスノキから得られるほか化学合成もされ、中枢神経興奮・局所刺激・防腐作用がある。かつては蘇生(そせい)薬として知られた。カンファー。カンフル剤
だめになりかけた物事を蘇生させるのに効果のある措置。カンフル剤。「大幅減税が景気回復のカンフルとなる」

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百科事典マイペディアの解説

カンフル

カンファーとも。樟脳(しょうのう)の医薬名。中枢神経興奮薬。局所刺激作用,防腐作用があり,中枢神経を刺激して,心運動亢進血圧上昇,呼吸量増大をきたす。興奮剤としてカンフル注射液を用いていたが,作用が不確実なため,現在ではあまり用いられない。
→関連項目強心薬

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世界大百科事典 第2版の解説

カンフル【Kampfer[ドイツ]】

カンファーcamphorともいう。ショウノウ(樟脳)医薬品名。ショウノウは医薬品のほか,セルロイド,火薬,フィルムなどの原料とされ,防虫剤,防臭剤などにも用いられる。カンフル起死回生の強心薬としての意味をこめて比喩的に〈カンフル注射〉の言葉が用いられるが,現在では強心薬としての用途は限られている。カンフルの薬理作用として次のような性質が知られている。(1)中枢興奮作用 大量に用いれば大脳皮質運動野を刺激して痙攣(けいれん)を誘発する。

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大辞林 第三版の解説

カンフル【kamfer】

クスノキから得られる昇華性の結晶。特異な芳香をもつ。防虫剤・局所刺激薬など用途は広く、化学的にも合成される。かつては強心剤としても用いられた。精製樟脳しようのう
「カンフル注射」の略。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カンフル

カンファー」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カンフル
かんふる
camphor

樟脳(しょうのう)のことで、カンファーともいう。クスノキの幹、根、葉の細片を水蒸気蒸留して得られるカンフルと樟脳油を分離精製したものが天然カンフルで、日本薬局方ではd-カンフルという。純合成したものがdl-カンフルで、合成樟脳ともいう。いずれも無色または白色半透明の結晶、結晶性粉末または塊で、特異な芳香があり、味はわずかに苦く、清涼感がある。中枢神経興奮作用、局所刺激作用、防腐作用などがある。かつては蘇生(そせい)薬として知られたが、現在はほとんど使われない。おもに外用剤として凍傷、神経痛、打撲傷、皮膚病などの薬に配合して用いられるほか、一般家庭用の衣類防虫剤として多くの市販品が知られる。[幸保文治]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のカンフルの言及

【興奮薬】より

…〈覚せい剤取締法〉によりその使用は厳しく制限されている。覚醒剤(3)脳幹興奮薬 ピクロトキシン,ペンテトラゾール,カンフル,ニケタミド,ベメグリドなどは脳幹,ことに延髄に作用して,呼吸,血液循環の中枢を興奮させる。このうちのいくつかの薬物は,催眠薬や麻酔薬の中毒の際に呼吸興奮薬として使われるが,大量を与えたときは痙攣を起こす。…

【ショウノウ(樟脳)】より

クスノキに大量に含有されるテルペン系のケトン化合物。カンファー,医薬関係ではカンフルとも呼ばれている。特有のきつい芳香と焼けるような味をもつ無色透明の固体。…

※「カンフル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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