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クスノキ(樟) クスノキCinnamomum camphora; camphor tree

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クスノキ(樟)
クスノキ
Cinnamomum camphora; camphor tree

クスノキ科の常緑高木で,日本の暖地,台湾,中国などに分布する。直径 2m以上の大木も多く知られ,樹皮には細かい割れ目がある。葉は互生し卵状楕円形で3本の脈が目立つ。もむと芳香がある。5~6月頃,黄白色で6弁の小花が多数円錐花序をつくって咲く。材を水蒸気蒸留して樟脳と樟脳油 (片脳油) をとる。樟脳は防虫剤や香料とするほかセルロイドの原料になり,またビタカンファーとして強心剤にも用いられる。材は堅く光沢があり,高級建築材,家具材,船舶材などに用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

クスノキ(樟)【クスノキ】

関東南部〜九州,東南アジアの暖地にはえるクスノキ科の常緑高木。20m以上の大木となる。葉は卵形で先がとがり,革質で光沢があり,3本の脈が目立ち,もむと芳香がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

クスノキ【クスノキ(樟) camphor tree】

庭園,神社,寺院によく植えられ,また暖地の街路樹にも用いられるクスノキ科の常緑樹木で,ふつう樹高25m,直径80~150cmになるが,ときには樹高40m以上,直径5~8mに達する巨大なものがある(イラスト)。関東地方以南,四国,九州から台湾,中国南部,インドシナに分布し,丈夫で育ちやすいので各地に植えられる。樹皮は灰褐色から暗黄褐色で,縦に細かく割れる。葉は互生し,葉柄は2~3cm,葉身は長さ6~9cm,幅3~4cmで卵形~楕円形,やや革質で表面に光沢がある。

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世界大百科事典内のクスノキ(樟)の言及

【リュウノウジュ(竜脳樹)】より

…フタバガキ科の常緑高木で,樹高55~65m,直径1~3mに達する。樹体全体に化学構造がショウノウに近似した,芳香の高いリュウノウ(竜脳,ボルネオール)を含む。樹幹は通直の円筒状で,枝下高が高く,板根(ばんこん)がよく発達する。樹皮は褐色で,成木では大きな片状にはげ落ちる。葉は単葉で互生し,葉身は長さ約7cm,幅4.5cmの卵形~楕円形,革質,濃暗緑色で,細かい平行脈がある。花は白色の両性花で,径約2cmあり,花弁5枚,萼片5枚,おしべ約30本。…

【ナンジャモンジャ】より

…日本各地に〈ナンジャモンジャの木〉と名づけられた樹が知られている。それらは植物学的には特定の種を指すものではなく,その地方で正体がはっきりしない珍しい樹種につけられていることが多く,クスノキ,カツラ,バクチノキ,ヒトツバタゴなどがこの名で呼ばれていた。それらのうち代表的なものにヒトツバタゴがある。…

※「クスノキ(樟)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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