ジーメンス[会社](読み)ジーメンス

百科事典マイペディア 「ジーメンス[会社]」の意味・わかりやすい解説

ジーメンス[会社]【ジーメンス】

ドイツ最大の電機メーカー。シーメンスとも。通信機器,重電機器,医療機器が中心。1847年電気工学者E.W.vonジーメンスが機械工のハルスケとともにジーメンス・ウント・ハルスケ電信製造所を設立したのがはじまり。1867年にはアイルランドから米国まで海底電信線を敷設。1897年株式会社に。以後,企業の買収合併を通して基礎を確立,一大グループに成長した。第2次大戦後,西ドイツ復興とともに発展。重・軽電全般を手がけるヨーロッパの代表的電機コンツェルンとなり,1966年社名を現社名に変更。1990年代以降,事業の分離,売却を加速し,1999年電子部品事業を20億マルクでアメリカのタイコ・インターナショナル社へ売却。1998年ウェスティングハウス・エレクトリック社の原子力以外の発電部門を買収。米国内の重電部門と統合して新会社Siemens Westinghouse Power Corp.を設立。日本との関係では1914年のシーメンス事件や1923年の古河財閥と共同で設立した富士電機設立が知られる。また,1999年10月には富士通欧州のコンピュータ関連部門を統合し,新会社富士通ジーメンス・コンピューターズを設立した。本社ミュンヘン。2011年9月期売上高735億1500万ユーロ。→AEG
→関連項目ガボール富士電機[株]

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