日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
スボボダ(Ludvík Svoboda)
すぼぼだ
Ludvík Svoboda
(1895―1979)
旧チェコスロバキアの軍人、政治家。モラビアの山村の出。第一次世界大戦中ロシア戦線で捕虜となり、帰国後将校になった。1939年には当時のソ連に逃れ、同地でチェコスロバキア連隊を結成、1945年3月に成立した政権の国防相に就任した。1951年に副首相になったが、スターリン主義の犠牲になり翌1952年逮捕、投獄された。1968年3月に国民の声望を背に大統領に就任した。8月ソ連が軍事介入し、親ソ政権の樹立を要求したが、頑として拒否した。その後の「正常化」過程でも職にとどまったが、1975年に病気のため地位を退いた。
[木戸 蓊]
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