チェック・オフ(読み)ちぇっくおふ

ASCII.jpデジタル用語辞典 「チェック・オフ」の解説

チェック・オフ

会社が給料支払いの際に、労働者の給料から労働組合費を「天引き」し、労働組合に渡すことをいう。組合は費用を徴収する手間が省け、組合員は組合費納入の手間が省けるという利点があるため、ほとんどの会社で行なわれている。しかし、チェック・オフは、「給料は労働者に全額支払われなければならない」という労働基準法の「全額払いの原則」に反しているため、実施には労働組合に社員過半数が入っていることが要件となる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のチェック・オフの言及

【地方公営企業労働関係法】より

…オープン・ショップの強制は違憲であるとの見解は支持できない。チェック・オフ(組合費天引き)は行われていない。在籍専従の規律は国企労法の規律と同じである。…

【労働協約】より

…前者については有効性を否定することに異論はみられないが,後者の有効性については見解が分かれている。(5)組合活動条項 労働組合専従員,就業時間中の組合活動,企業施設の利用に関する定め,組合費天引き(チェックオフ)に関する規定などが含まれ,日本の労働協約上かなりのウェイトを占める。(6)平和条項 これについては同項を参照されたい。…

※「チェック・オフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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