チンハイ(青海)湖(読み)チンハイこ(英語表記)Qinghai hu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チンハイ(青海)湖」の意味・わかりやすい解説

チンハイ(青海)湖
チンハイこ
Qinghai hu

中国西部,チンハイ(青海)省東部にある湖。モンゴル語ではフフノール Xöx Nuur,チベット語ではツォゴンポ mtsho sngon poと呼ばれ,いずれも「青い海」を意味しており,省名の由来となった。クンルン崑崙山系チーリエン(祁連)山脈支脈のチンハイナンシャン(青海南山)山脈に挟まれ,湖面標高約 3200m。面積は 4200~6000km2で増減する。最大水深 38m。中国最大の半鹹水(かんすい)内陸湖で,湖水には硫酸マグネシウム塩化マグネシウムなどの無機塩がかなり含まれている。省都シーニン(西寧)特別市からほど近く,風光明媚。生物資源も豊富で,ホワン(湟)魚と呼ばれる鱗のない魚が生息し食用に供せられる。ハイシン(海心)島など五つの島があり,ニヤオ(鳥)島には毎年 10万羽をこえる渡り鳥が訪れる。湖岸には草原が広がり,牧畜が盛ん。

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