トキンイバラ(兜巾薔薇)(読み)トキンイバラ(英語表記)Rubus commersonii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

トキンイバラ(兜巾薔薇)
トキンイバラ
Rubus commersonii

バラ科の落葉小低木。ボタンイバラともいう。中国原産で,日本に古くから伝えられ,観賞用として広く栽培されている。地下茎を伸ばして繁殖し,茎は直立または斜上する。葉は羽状複葉で,長さ2~5cmの長楕円形の小葉を1~2対つける。表面は濃い緑色で,へりには重鋸歯がある。初夏に,側生する小枝の先端に径5~6cmの白色八重咲きの花を1~2個つける。萼片表裏に毛が多い。重弁のため結実することはない。イバラの名はあるがバラ属ではなくキイチゴ属に入れられる。

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