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「トンボ(蜻蛉)」の意味・わかりやすい解説
トンボ(蜻蛉)【トンボ】
トンボ目に属する昆虫の総称。不完全変態。成虫は翅を背面に重ねてたたむことができず,飛ぶ時には前後翅が別々に運動する。複眼は大きく,触角はごく短い。雄の生殖器は他の昆虫とは異なり,腹部第2,3節と第9節にあり,特異な姿勢で交尾する。幼虫(ヤゴ)は大部分水生,まれに水辺の湿った泥土中やミズゴケ中にすむものもある。一世代の所要年数は短くて約半年,長ければ数年で,ムカシトンボでは7年を要する。成虫は主として発生地の水辺に生活するが,成熟するまでに移動をする種類が多く,平地と高山を往復するものや,毎年風によって南から北に移動するものもある。前後翅の形がほぼ同様の均翅類,形の異なる不均翅類,その中間のムカシトンボ類とに分けられ,27科を含む。全世界に約5000種,偶産種,飛来種を含め日本に190余種を産する。
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