ノイエ・ピナコテーク(英語表記)Neue Pinakothek, München

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノイエ・ピナコテーク」の意味・わかりやすい解説

ノイエ・ピナコテーク
Neue Pinakothek, München

ドイツ,ミュンヘンにある美術館。バイエルン州立絵画コレクションに属し,19世紀美術部門を担当する。隣接するアルテ・ピナコテーク (古い絵画館) に対してノイエ・ピナコテーク (新しい絵画館) と呼ばれる。建築家 L.クレンツェによって収集された絵画が,バイエルン国王ルートウィヒ1世のコレクションに寄贈されたことを受け,1853年に開館。第2次世界大戦の際,建物が破壊されたが,すでに疎開していた収蔵作品は難を逃れ,戦後 1979年まで同市内のハウス・デア・クンスト (美術の家) に展示された。 81年,フォン・ブランカ設計の新美術館が元の場所に再建され,開館。 C.D.フリードリヒ,J.オーバーベック,フォン・マレーベックリンなどドイツ近代絵画の流れを系統的に収集,展示する。また,フランス印象派など,関連するヨーロッパ近代絵画のコレクションがある。

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世界大百科事典(旧版)内のノイエ・ピナコテークの言及

【アルテ・ピナコテーク】より

…第2次大戦で建物が破損したが,1957年に修復再開された。名称の意味は〈旧絵画館〉で,ミュンヘンには他に,18世紀半ば以降の絵画を収集展示する〈ノイエ・ピナコテークNeue Pinakothek(新絵画館)〉がある。【有川 治男】。…

※「ノイエ・ピナコテーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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