バンダル・アッバース(読み)ばんだるあっばーす(英語表記)Bandar ‘Abbās

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンダル・アッバース」の意味・わかりやすい解説

バンダル・アッバース
ばんだるあっばーす
Bandar ‘Abbās

イラン南部の港湾都市。ホルモズガーン州の州都ケルマーンの南340キロメートル、ホルムズ海峡に臨む。旧称ガムルー、イギリス人はゴムブルーンと称した。人口27万3578(1996)、52万6648(2016センサス)。1615年この町を占領していたポルトガル人をサファビー朝シャー・アッバースが追放し、バンダル・アッバースと改称以後、イギリス、オランダ、フランスの商館のあるイラン第一の港となったが、18世紀にはブーシェフルにその地位を譲った。現在はじゅうたん綿花ヒツジなどの輸出港で、漁業基地でもある。

[岡﨑正孝]

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百科事典マイペディア 「バンダル・アッバース」の意味・わかりやすい解説

バンダル・アッバース

イラン南部,ホルムズ海峡に臨む港湾都市。じゅうたん,綿花,果実を産する。魚類缶詰工場がある。1964年港湾改修。テヘランまでは1529kmの道路が通じる。17世紀にサファビー朝のシャー・アッバース1世が占領して港を発展させた。43万5751人(2011)。

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