フライ(料理)(読み)ふらい(英語表記)fry

翻訳|fry

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フライ(料理)」の意味・わかりやすい解説

フライ(料理)
ふらい
fry

洋風料理で、油脂で揚げたり、油焼きをすること。また、その料理の総称。油脂による熱処理の方法は大別して2種類あり、その一つはたくさんの油で揚げる方法(ディープフライdeep fry)である。他の一つは少量の油で炒(いた)め揚げる方法で、パンフライpan fry、ソテーsauterという。日本でフライというのは、小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて揚げたものをいい、エビフライ、カキフライなどがその代表。素材が肉になると、チキンカツレツポークカツレツ(とんかつ)などとよばれる。

 フライに使う油脂には植物性と動物性があり、前者はサラダ油、大豆油、ごま油ショートニングなど、後者にはラード、バターなどがある。一般のフライの油の温度は160~180℃がよい。フライに添えるソースとしては、タルタルソース、トマトソース、ドミグラスソースなどが適する。

河野友美・小林文子・山口米子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例