ヘック反応(読み)ヘックハンノウ

デジタル大辞泉 「ヘック反応」の意味・読み・例文・類語

ヘック‐はんのう〔‐ハンオウ〕【ヘック反応】

有機化合物を合成する化学反応の一。パラジウム触媒とするクロスカップリング反応の先駆的な例として知られ、有機ハロゲン化物アルケンエチレン系炭化水素)の炭素どうしを選択的に結びつける。昭和46年(1971)に日本の溝呂木勉ら、昭和47年(1972)に米国リチャード=ヘックらが独立して発見。平成22年(2010)、ヘックは同業績により根岸英一鈴木章とともにノーベル化学賞を受賞した。溝呂木ヘック反応

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android