コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

パラジウム パラジウム palladium

翻訳|palladium

6件 の用語解説(パラジウムの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パラジウム
パラジウム
palladium

元素記号 Pd ,原子番号 46,原子量 106.42。周期表 10族,ニッケル族元素の1つ。 1803年イギリスの化学者 W.ウォラストンが白金鉱中にロジウムとともに発見,当時新しく見出された小惑星パラスにちなんでパラジウムと命名した。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

パラジウム(palladium)

白金族元素の一。単体は銀白色の金属。王水に溶け、水素を吸着する性質が強い。合金材料・触媒・歯科材料などに使用。名は同じころ発見された小惑星パラス(Pallas)にちなむ。元素記号Pd 原子番号46。原子量106.4。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

パラジウム

元素記号はPd。原子番号46,原子量106.42。融点1552℃,沸点2964℃。白金族元素の一つ。1803年ウォラストンが発見。銀白色の金属。延性,展性に富み,硬度4.8。
→関連項目クロスカップリング

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

パラジウム【palladium】

周期表元素記号=Pd 原子番号=46原子量=106.42安定核種存在比 102Pd=0.96%,104Pd=10.97%,105Pd=22.2%,106Pd=27.3%,108Pd=26.7%,110Pd=11.8%融点=1554℃ 沸点=3167℃比重=12.02(20℃)電子配置=[Kr]4d105s0 おもな酸化数=II,IV周期表第VIII族第5周期(軽白金族)に属する金属元素。1802年,W.H.ウォラストンは可鍛性のある白金をつくる目的で,粗製の白金を王水に溶かして過剰の酸を蒸発させ,シアン化水銀(I)溶液を加えて得た黄色沈殿を灼熱した際に白い金属を発見した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

パラジウム【palladium】

10 族(白金族)に属する遷移元素の一。元素記号 Pd  原子番号46。原子量106.4。安定な金属であるが王水・硝酸・熱濃硫酸には溶ける。銀白色で展性・延性に富む。多くの気体、特に水素をよく吸蔵し、室温での吸収量は体積で900倍に達する。合金・触媒、陶器の黒色顔料などに用いる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パラジウム
ぱらじうむ
palladium

周期表第10族に属し、白金族元素の一つ。1803年イギリスのウォラストンは、粗白金の王水溶液から塩化白金酸アンモニウムを沈殿させたあとの母液を処理し、新しい金属元素を単離することに成功した。そして、前年の1802年におけるドイツ天文学者・医者のオルバースHeinrich Wilhelm Matthus Olbers(1758―1840)による小惑星パラスPallasの発見を記念して、パラジウムと命名した。ロシアのウラル地方や南米コロンビアなどに産する白金鉱の中に他の白金族元素とともに遊離の状態で含まれるほか、しばしば金鉱、銀鉱、ニッケル鉱にも含まれる。[鳥居泰男]

製法

原料となる陽極泥や白金鉱を王水で溶解し、白金を不溶性の沈殿として除去したあとの母液を、アンモニアおよび塩酸で処理すると、パラジウムが[PdCl2(NH3)2]となって沈殿する。これを焼けば海綿状の金属パラジウムが得られる。[鳥居泰男]

性質

銀白色の金属で、白金と比べ展性と硬さはやや大きいが、延性はやや劣っている。化学的性質の点で銀に似ており、他の白金族元素よりいくぶん反応性が高い。塩酸のような、いわゆる非酸化性の酸(陰イオンに酸化力のない酸)には侵されないが、希硝酸には徐々に、濃硝酸、熱濃硫酸には速やかに侵される。塩酸であっても酸素あるいは塩素が共存すれば溶解する。王水にもクロロ錯体となって溶ける。多くの気体、とくに水素を吸蔵したり透過したりする性質がある。常温で350から850倍の水素を吸収する。水素を吸収したパラジウムは外観は金属状であるが、体積は増加してもろくなり、電気伝導度も低下する。吸蔵された水素は活性で、常温でも酸素やハロゲンと反応するほか、多くの還元反応が促進される。パラジウム海綿、パラジウム黒など粉状のものは、とくにこのような性質が著しい。[鳥居泰男]

用途

水素反応などに使われる触媒としての用途がもっとも重要である。白金より安価なうえ軽いので各種の合金として、電気接点、歯科材料、装飾品などに使用される。[鳥居泰男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のパラジウムの言及

【ウォラストン】より

…ケンブリッジ大学で医学を学び,しばらく開業していたが,1800年に本来興味をもっていた化学の研究に転じた。02年にパラジウムを,2年後にロジウムを発見した。また,可鍛性のある白金を得る精製法を確立し,光学機器の十字線などに用いられるごく細い白金線(ウォラストン線)を作った。…

【貴金属】より

…金属を分類するときの用語の一つで,卑金属に対する語。通常は,金Au,銀Ag,および白金族元素のルテニウムRu,ロジウムRh,パラジウムPd,オスミウムOs,イリジウムIr,白金Ptをいう。化学的には,単体として産し,イオン化傾向が小さく,酸類などとは直接反応しにくく,空気中では酸化されにくい,ということで,上記の金属以外に銅Cuおよび水銀Hgをも含めていうのが普通である。…

【水素】より

…水に対する溶解度も小さいが,アルコールには水よりややよく溶ける。ある種の貴金属・重金属(白金,パラジウム,ニッケル,鉄など)・合金に吸収・保持される,いわゆる〈吸蔵〉現象を起こす特性があり(〈水素吸蔵金属〉の項参照),たとえばパラジウムはその体積の350~850倍の水素を吸蔵して著しく膨張し,かつもろくなる。このような場合,水素の分子はパラジウムの原子の間の空間にもぐりこみ,金属結合を弱めているが,同時に水素の分子自身も著しく変形して,原子状,またはそれに近い状態になっていると想像される。…

【白金】より

…とくに微粉白金はその体積の100倍以上の水素を吸収する。吸収した水素はパラジウムの場合よりも放出されにくいが,300~400℃に熱すると放出される。またかなり大量の酸素および少量のヘリウムをも吸収する。…

※「パラジウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

パラジウムの関連キーワードオスミウム白金スズテルルニッケルハフニウムバリウムルテニウム元素記号

今日のキーワード

大統領補佐官

各種政策の立案その他に関し,側近として大統領に助言する役職だが,実質上はブレーン,顧問として多面的な役割を担う。憲法で定められた唯一の行政責任者である合衆国大統領は,強大な権力を持つにもかかわらず,議...

続きを読む

コトバンク for iPhone

パラジウムの関連情報