ペンブルックシャー(英語表記)Pembrokeshire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペンブルックシャー」の意味・わかりやすい解説

ペンブルックシャー
Pembrokeshire

イギリスウェールズ南西部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地ハバーフォードウェスト。ウェールズ語では Sir Benfro。南はブリストル海峡,西と北西はそれぞれセントジョージズ海峡に続くセントブライズ湾とカーディガン湾に面する。岩の多い海岸線は複雑に入り組み,ウェールズ最西端のセントデービッズ岬などいくつもの岬がある。南部はミルフォードヘーブン入江に続く平地を囲んで低い丘陵地帯が続き,北部にプレセリ山地が広がる。旧ペンブルックシャー県と全域が重なる。1974年の自治体再編でディベド県の一部となり,1996年に単一自治体となった。青銅器時代および鉄器時代は文化の中心地として栄え,特に北西部にはドルメン環状列石などの巨石遺跡が数多く見られる。産業革命期は小規模な漁業捕鯨が行なわれたものの,農業が中心だった。今日でも酪農を中心とした農業が主産業。風光明媚な海岸線とプレセリ山地はペンブルックシャーコースト国立公園として保護されており,ノルマン様式の城や海岸リゾートも重要な観光資源となっている。南部のミルフォードヘーブン港付近は工業地区をなす。面積 1610km2人口 11万7500(2005推計)。

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