ムラビヨフ(Nikolay Nikolaevich Murav'yov-Amurskiy)(読み)むらびよふ(英語表記)Николай Николаевич Муравьёв‐Амурский/Nikolay Nikolaevich Murav'yov-Amurskiy

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ムラビヨフ(Nikolay Nikolaevich Murav'yov-Amurskiy)
むらびよふ
Николай Николаевич Муравьёв‐Амурский/Nikolay Nikolaevich Murav'yov-Amurskiy
(1809―1881)

ロシアの軍人、政治家。陸軍幼年学校を卒業後、1846年トゥーラ県の軍事総督兼知事となった。自由主義的思想の持ち主で、早くから農奴解放の必要を説いた。47~61年東シベリア総督として、シベリアの開拓に努力する一方、ネベリスコイタタール海峡とアムール川河口の調査も指揮した。58年に清(しん)国との間にアイグン(愛琿)条約を締結し、その功績からアムールスキー伯の称号を授けられた。59年(安政6)七隻の軍艦を率いて来日、幕府樺太(からふと)(サハリン全島がロシア領であることを認めさせようとしたが不成功に終わった。

[外川継男]

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