モルドバ(地方)(読み)モルドバ

百科事典マイペディア 「モルドバ(地方)」の意味・わかりやすい解説

モルドバ(地方)【モルドバ】

ヨーロッパ南東部,モルドバ共和国ルーマニアの国境付近に広がる地方名。ロシア名はモルダビアMoldavia。カルパティア山脈の東方シレト川,プルート川,ドニエストル川流域の平野を占める。14世紀にモルドバ公国成立。16世紀以後トルコの支配下に入った。18世紀後半からトルコとロシアとの係争地となり,1812年ブカレスト条約で,プルート川以東の地(ベッサラビア)はロシア領となった。1859年モルドバ,ワラキアの両公国が連合し,1881年ルーマニア王国が成立。第1次大戦後ベッサラビアをルーマニアが占領したが,1940年ソ連が再占領,モルダビア共和国(現モルドバ共和国)を成立させ,第2次大戦後現国境が確定。
→関連項目クリミア戦争ドニエストル[川]ルーマニア

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