モンロー効果(読み)モンローコウカ

デジタル大辞泉 「モンロー効果」の意味・読み・例文・類語

モンロー‐こうか〔‐カウクワ〕【モンロー効果】

火薬による力学現象の一つ。火薬の内側漏斗状のくぼみをつけ、そのくぼみの底から起爆させると、くぼみの内側で衝撃波が反射し、爆発力が開口部に集中する。1888年に米国の科学者チャールズ=エドワードモンロー(C.E. Munroe)が発見した。→ノイマン効果モンロー・ノイマン効果
高層ビル街の路上で、スカートがまくれ上がるように風が吹き上がる現象。マリリン=モンローが映画「七年目の浮気」の中で見せた、地下鉄の換気口でスカートを押さえる場面から。モンローエフェクトモンロー現象

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のモンロー効果の言及

【弾薬】より

… 第2次大戦以後における砲弾の進歩はめざましく,特に対戦車および対空用において顕著なものがあった。対戦車用としては,砲弾直径の何倍もの厚さの装甲を貫徹するモンロー効果やホプキンソン効果を利用する対戦車榴弾や粘着榴弾が実用化し,運動エネルギーを利用する徹甲弾も出現した(図3)。対空用では瞬発および時限の両機能をもつ複動信管,さらには自ら電波を発射してその反射波をとらえ,目標付近で起爆する近接信管が出現した。…

※「モンロー効果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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